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2017年09月11日

移住入門

移住入門 第21回

夏休みも終わり9月に入りましたが、
朝と晩が涼しくなり季節が変化している様子を感じます。
通勤路の海水浴場にいるお客さんも次第に減り、夏休みでは毎日のように観光地であることを実感していたのですが、徐々に生活の地へと傾いてきているような気がします。

秋がじわりじわりと近づいてきました。
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ここ最近、島内では夏の盆祭りや行事ごとが沢山あったにもかかわらず、
計画だけ立てて実際に行くことはあまりなく、ちょっと消化不良のこの頃です。
加えて暑さもあり、クーラーの効いた屋内で過ごすことが多かったのですが、
そんなある日のこと、最近は全然行くことのなかった図書館へ行ってみたら
懐かしいものに出会いました。

その図書館の一角には、地元である瀬戸内海の本を集めたコーナーがあるのですが、
そこで学生時代に出会った本と再会を果たしたのです。

無類の瀬戸内海ファンだった私は、大学生の頃に興味のあるジャンルの瀬戸内海関連の本は可能な限り目を通してみようと思い、手にとっては読んでました。

その時に読んだ本で印象に残った本が二つあるのですが、
ひとつは「瀬戸内海事典」という本です。
事典ということで分厚い本ですが、歴史や交通、地名そして食まで多種多様な瀬戸内海を紹介している本です

中でも興味深かったのが、建築分野。

瀬戸内海地域で見られる、瓦を壁に貼った海鼠壁が紹介されており、
初めて実物を見た時には壁なのに立体感があって強く印象に残っていました。
この本では、なぜこういう形なのか名前なのかなど疑問に思っていたことを
知ることが出来ました。

どのジャンルにおいてもすべて網羅しているじゃないかと思わせるほど、
充実した内容の本です。

もうひとつは風景に着目した「瀬戸内海の発見」という本です。
私にとって瀬戸内海の大きな魅力だと感じているのが風景で、
その風景が時代と共に当時の人にどのように見られていたかなど、
とにかく風景に関することが事細やかに書かれています。

なぜ、欧米人を始め世界中の人から瀬戸内海の風景が称賛されてきたのか。
そんなことを追及した本著を読むと、いつも見ている風景を見る目が変わってきます。

本で知る瀬戸内海もまた、新たな一面を切り開いてくれます。
知れば知るほど、瀬戸内海は面白い場所です。

つづく。

2017年09月01日

献立紹介

【たまごおにぎり】鹿児島県・徳之島

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おにぎりを薄焼き玉子で巻いた、徳之島のソウルフード。
島のスーパーには必ずある、島の日常風景とも言える料理
中の具材には徳之島の豚みそが入っており、甘辛さと卵の優しい味わいが絶妙です。
お食事の〆にどうぞ。

文 佐々木 まり恵
写真 幸 秀和

2017年09月01日

献立紹介

【徳之島のおつまみ三種盛り合わせ】鹿児島県・徳之島

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素朴な甘さとしょっぱさで ビールによく合う「みそ豆」
ポリポリとした食感がクセになる「パパイヤの漬け物」
甘味と旨味が濃縮された「パパイヤの佃煮」の三種盛りです。
やみつきになる島のおつまみを好きなお酒に合わせてどうぞ。

文 佐々木 まり恵
写真 幸 秀和

2017年09月01日

献立紹介

【パパイヤの炒め物】鹿児島県・徳之島

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島の食卓には欠かせないパパイヤ料理。
シャキッとし、さっぱりな味わいは、お酒にもご飯にも合う逸品です。
かあさんの店みどりやの新田さんに教わったシンプルな味で仕上げました。

文 佐々木 まり恵
写真 幸 秀和

2017年09月01日

献立紹介

【キャッポテ】鹿児島県・徳之島

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キャッサバ芋のデンプンやデンプン化合物がタピオカとよばれています。
熱帯地域を中心に世界中で色々な方法で食べられています。
合同会社あまみ徳之島絆フャームさんでは徳之島の新たな特産品として生産、加工しています。フライしたキャッサバポテトは、サクサク、ホクホクとした独特の食感。
徳之島の塩(ましゅ)と共にお召し上がりください。

文 佐々木 まり恵
写真 幸 秀和

2017年08月25日

お知らせ

【8、9月の営業時間のお知らせ】

「神楽坂店」
9月より「月曜日」が定休日となります。

9月1日(金)18:00〜22:00(L.O.21:00)
棚卸しのため、ディナータイムからの営業となります。
定休日:月曜日

9月18日(月)11:30〜14:00
        18:00〜22:00(L.O.21:00)
祝日のため、営業しております。

9月19日(火)振替休業

「福岡店」
8月31日(木)11:30〜14:00
ディナータイムは貸切営業となります。

9月1日(金)18:00〜22:00(L.O.21:00)
棚卸しのため、ディナータイムからの営業となります。
定休日:月曜日

9月18日(月)11:30〜14:00
        18:00〜22:00(L.O.21:00)
祝日のため、営業しております。

9月19日(火)振替休業

みなさまのご来店、お待ちしております。

2017年08月25日

移住入門

移住入門 第20回

関東では8月に入ってから雨が続いているそうですが、
ここ小豆島ではさすが瀬戸内海性気候と言った感じで晴れの日が続いています。
8月も半ばを過ぎ、暑さもピークは過ぎたかなと思ったのですが
そうではなさそうでした。

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先日、小豆島オリーブ検定という検定が行われました。
これは、オリーブの島である小豆島で行われるオリーブに関する検定です。
オリーブの歴史や栽培、品種など小豆島を中心として発展したオリーブのあれこれを
問われます。

例えば、オリーブオイルの国内自給を推奨するきっかけとなった出来事はとか、
エクストラ・バージン・オリーブオイルを満たす基準はどれか、など。

普段、何気なく目にするオリーブの木や食卓を彩るオリーブオイルについて、
「見た目が他の木にはない感じでいい感じだよね」や「とりあえず健康的だよね」
ぐらいな抽象的なイメージしか持っていなかったのですが、
検定の勉強を通じてその根拠や他のものにはないものが多くあるオリーブが唯一無二であることを知ることが出来ました。

また、小豆島とオリーブの歴史を強い繋がりを知ることもでき、
何故小豆島がオリーブの一大産地となったのかを分かりやすく説明されています。

検定の結果はまだまだわかりませんが、合格した時には受験したビギナー検定よりワンランク上で、テイスティングも含めたマイスター検定にも挑戦したいと思っています。

東京では10月8日(日)に検定が実施されるそうですが、
受験申し込みの期限が9月の最後の方なのでまでまだまだ余裕はあるみたいです。
オリーブ博士を目指して受験してみてはいかがでしょうか。

つづく。

2017年08月24日

学生島物語

新東京店と東京六大学プロジェクトの始まり

2017年6月26日、そこには約40名の学生達が集まっていました。
6大学プロジェクトKick off-1
この日、離島キッチンの新たな挑戦が始まったのです。
東京六大学プロジェクト。
それは、学生達が新たな離島キッチンをつくっていく物語。

2018年3月、離島キッチンはさらなる離島活性化に貢献できるよう、

三越前駅に「離島キッチン日本橋店」をオープンします。
この日本橋店では
「IDEA KITCHEN PROJECT」という新しいプロジェクトを実施していきます。
それは、「島に行きたくなる」店づくりのための新しい施策を学生や他業種の方々と
ともに考え、そのアイディアを実際の店舗に実装する実験型店舗経営プロジェクトです。
そして、この「IDEA KITCHEN PROJECT」の中で最初に行われるプロジェクトが、「東京六大学プロジェクト」です。

このプロジェクトでは、六大学の学生が自ら島へと足を運び、島の人々と交流して、
その魅力をより多くの人々に伝えていくための店舗企画をします。
学生が企画した施策は、「離島キッチン日本橋店」で1ヶ月ずつ実行されていきます。
最初の挑戦者たちは立教大学経営学部の高岡ゼミと
法政大学キャリアデザイン学部の酒井ゼミの学生達です。

6月26日は、この学生達のKick offの日でした。
緊張とワクワク感が混じった表情を浮かべていた学生達。
6大学プロジェクトKick off-24

彼らがこれからどんな企画をしてくれるのか楽しみです!!
「学生島物語」では、そんな彼らの企画実行に至るまでの物語をお伝えしていきます。
店舗を企画してく中で感じた島の魅力や課題、ぶつかった困難や乗り越えた経験など、学生が感じたことを学生自身が発信していきます。

これから始まる学生たちの冒険に乞うご期待!!

つづく

立教大学と法政大学のプロジェクトは既に終了いたしました。

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【東京六大学プロジェクト参加者募集中!!】

参加希望の方は、以下のURLより参加登録をしてください。

-明治大学・東京大学編-好きな離島をテーマに飲食店をプロデュース!

IDEA KITCHEN六大学プロジェクト

https://trunk.fm/trainings/993

【日本橋店詳細と食事券の先行販売】

パトロン限定食事券:418の島と繋がる離島キッチン新店舗を学生とプロデュース!

http://camp-fire.jp/projects/view/61202?token=2s47sc81

【東京六大学プロジェクトに関する問い合わせ先】

株式会社離島キッチン
プロデューサー:澤村

sawamura@ritokitchen.com

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2017年08月19日

移住入門

移住入門 第19回

お盆休みで初めての帰省をしました。
3月の末に移住した私は、地元の東京、神奈川に帰るのは4か月ぶり。
一人暮らしも社会人として働くことも、何もかもが始めてだった私は、
馴れないないことが多くありながらも少しずつ島での生活に順応してきたと
自負していたつもりではありますが、
ひっきりなしに来る電車やネオン街を見るとなんだか心が落ち着きます。

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帰省中は、神楽坂の離島キッチンを訪ねたり、地元の友人と会ったり、
家族とゆっくり過ごしたりとしましたが、
総じて言われたのが「黒くなったね」という言葉。
仕事柄というのもありますが、自然との距離が近い小豆島は、
私に限らず島に住んでいると、屋外にいる時間は都心部にいる人よりもきっと多いはず。お陰様で健康的な生活を送ることが出来ているような気がします。

また、「よく小豆島のことをテレビで見たよ」とも。
全国的なニュースになったエンジェルロードの看板に関してもそうですが、
小豆島の観光や産業などを取り上げる番組を見る機会がよくあったそうです。
(私自身が移住したことで気にかけて意識的に見てくれているのか、
放映自体が多くなっているのかは定かではありませんが)
私自身も帰省中に某番組の島特集の一環で小豆島観光に関する放送を見ました。
こういうテレビを通じて見る小豆島は住んでいる身ではあるのですが、
自然と産業の風景がうまく溶け合った素敵な島だなと改めて感じます。

外からみる小豆島、内から見る小豆島も、二つの視点を持ちながら、
これからも小豆島で頑張っていきたいなと思います。

都会の空気に名残惜しさを感じながら、小豆島へ戻ってきました。

つづく。

2017年08月19日

行商日記

行商日記 第37回

1週間限定の店舗オープンまであと3日。
ぼくは準備の忙しさのあまり歌をくちずさむようになりました。

「夢と飲むから美味しいさ~、オジー自慢のオリオンビール~♫」

離島キッチンのコンセプトとして沖縄本島は商品ラインナップから
外して考えているのですが、この期間限定店舗ではビールはオリオンを
扱わせていただくことにしました。その他のアルコールは、島の焼酎のみ。

竹芝にある「東京愛らんど」に各島の焼酎を買いにいき、
カウンターテーブルにずらりと並べると、それなりにお店っぽくなりました。

「島とつくものなんでも好きで~♫」
「···すいません」
「おばーが夕飯炊いてるさ~♫」
「···あのう、すいません」
「ひゃっ!」

入り口には困惑した表情の若い女性が立っていました。
高らかにビブラートを効かせて歌を唄っていたぼくは顔を赤らめます。

「すいません、ここお店になるんですか?」
「はい、3日後からオープンする予定です。1週間限定ですけど」
「何のお店ですか?」
「全国の島の食事やお酒を集めたお店なんです」
「沖縄料理ですか?」
「いや、沖縄だけじゃないんです」

若い女性は、沖縄料理じゃないのにBEGINを高らかに歌っている状況に
すこし混乱しているような気がしました。

「もしかして離島キッチンというお店ですか?」
「はい。ご存知なんですか?」
「前にテレビのニュースで見ました。たしか車で販売してましたよね?」
「取材の時はそうでした。今回は固定店舗にチャレンジということでして」
「わー、食べて見たかったんです、あのイカの丼。オープンしたらきますね」
「ありがとうございます。お待ちしておりますね」

若い女性はBEGIN問題を解決したせいか、晴れ晴れとした表情で去っていきました。

文 佐藤 喬