Delicious Foods & Drinks From Japanese Isolated Islands

今月の島

東京都・伊豆大島

 東京・神楽坂から120キロメートル。ジェット船でおよそ2時間の距離に都心から最も近い島があります。日帰りで行けてしまう距離、とはいえ「島」という響きに何か特別さを感じないでしょうか。周囲を海に囲まれている日本の島々では、独自の文化が育ってきました。
 伊豆大島は、食材が手に入りにくい環境のため、長期保存できるよう魚を漬けにした「べっこう」が生まれました。島に自生する多くの椿の木は観賞用・食用・防風林として利用されています。また、この国で化学的な製塩法しか認められなかった時代、身近な海水から塩をつくる伝統製法の復活を求めて、多くの人が大島で活動しました。
 手元のものを大切にし、未来を切り拓く力強さは、今もなお島の中で感じることができます。そして、私たちが立つこの「島国」にもその力があるのかもしれないと予感させてくれます。
 伊豆大島の食を通じて、島のみなぎる生命力を感じ取り、味わって頂ければ幸いです。

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