掲示板

2017年06月07日

献立紹介

【クリームチーズアイスと黒島みかんクッキー】 鹿児島県・三島村

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黒島原種のこのみかんは、キンカンほどの大きさで、非常に香りが強いのが特徴。
ほんの少量の皮を使うだけでさわやかな香りがたちます。
旬の黒島みかんを使ったクッキーは島のお母さん手作りで
クリームチーズアイスクリームは、沖縄県・宮古島のリッコジェラートさんから送っていただきました。
さわやかなみかんクッキーと濃厚なクリームチーズのアイスクリームは相性抜群です。

文 辻原 真由紀
写真 幸 秀和

2017年06月07日

献立紹介

【椿うどん】鹿児島県・三島村(硫黄島)

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島に自生する椿から採れる椿油は、食用として、また化粧品として島で愛用されてきました。オレイン酸を多く含むため、コレステロール値の低下や動脈硬化や心臓病の防止にも効果があるといわれています。良質な椿油を練りこんだ、のど越しあっさりのうどんは〆の逸品にぴったりです。

文 辻原 真由紀
写真 幸 秀和

2017年06月01日

移住入門

移住入門 第8回

小豆島の海もだんだん青くなってきました。
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島に来た3月に見た海は、今より深い青色をした海だった気がします。
夏に近づくにつれて、この青はもっと鮮やかになっていくようです。
(小豆島の東側にある岩ケ谷の海岸から撮った写真です。)

小豆島ではほぼ毎週、島の各所で何かのイベントが開催されているような気がします。
前回のタガフープ選手権もそうですが、
直近の週末では「小豆島オリーブマラソン全国大会」が開催されました。
このオリーブマラソン、今年で40回目を数えるほどの歴史のあるイベントで、
日本各地から5,000人のランナーが島内を駆け抜けていきました。
惜しくも小豆島へ移住した際は、エントリーが締め切りとなっていましたので、
今回は見物人として見に行きました。
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マラソンコースは牛の後ろ足の付け根あたりに位置する坂手港をスタート、
ゴール地点として主に島内の南西部(牛の後ろ足)を走るコースでした。
醤油の蔵などが立ち並ぶ「醤の郷」を駆け抜け、時より海沿いの道に出ては瀬戸内海の穏やかな海を眺めることが出来るなど、嗅覚的にも、視覚的にも楽しいコース。
沿道には、自宅の前に持ち出した椅子に座って、地元の人が旗を振りながら声いっぱいの声援が響きわたっていました。
また、ホテルや旅館、島内企業の建物の前では給水所や、飴・かき氷などの補給所となっており、そこの人がランナーの方に手渡しては、「あともう少し!がんばれー!」と島総出の応援です。
マラソンの見物の経験はほとんどないに等しいのですが、
「こんなにも地域に密着したマラソンがあるのか」と驚くくらい小豆島らしさが出た素敵な雰囲気でした。
瀬戸内海の海や行き交う船を見ながら、また地元の方の声援を受けながら走るマラソンは何とも心地よいものでしょうか。

これから夏にむけて、棚田が美しい中山地区では蛍が行き交うなど、
季節は少しずつ変わっていきます。
海の青さと共に、夏に近づく小豆島を少しだけ垣間見れたひと時でした。

つづく。

2017年05月29日

お知らせ

【営業時間のお知らせ】

「神楽坂店」月曜日はディナータイムからの営業です。
6月1日(木)18:00〜22:00(L.O.21:00)
棚卸し作業のため、ディナータイムからの営業となります。

6月3〜5日 休業 
社員研修のため

6月6日(火)18:00〜22:00(L.O.21:00)
ディナータイムからの営業となります。

「福岡店」定休日:月曜日
6月1日(月)18:00〜22:00(L.O.21:00)
棚卸し作業のため、ディナータイムからの営業となります。

6月3〜5日 休業 
社員研修のため

ご来店を予定されていた皆様には
ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願いいたします。

 
 
 
 

2017年05月24日

移住入門

移住入門 第7回

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ここ、小豆島では先日とある世界選手権が行われました。

その名も「タガフープ選手権大会」

タガとは醤油づくりに使用される木桶を締める際に使われる竹製の輪っかのこと。
それをフラフープに見立てたのがタガフープです。
直径は身長より大きい2m。重さはなんと13kg。
そんな桁違いさを誇るタガフープですが、
多くの出場者は1秒、2秒、3秒の間にタガフープが床に落ちてしまいます。
ただその中には猛者がいて4分、5分も回し続けている方もいらっしゃいました。
ちなみに前回大会では352回が最高記録であり、10分越えだったそうです。

さて、小豆島といえば佃煮やごま油など多くの加工食品が製造されていますが、
中でも醤油は小豆島を代表する加工食品であり、日本有数の産地でもあります。
陸地部のように稲作をするのに適した平らな土地が多くはない小豆島では、
このような加工食品がたくさん製造されていました。
話は江戸時代へ遡り海運が盛んだった当時、交通の大動脈を成していた瀬戸内海では、九州や四国、本州を中継する物流の拠点となっていました。
そこで小豆島では九州から来た大豆や小麦を使用して加工し、醤油を作っていました。また同時に島では製塩も盛んに行われていたため、塩が必要な醤油づくりには最適な地であったのです。
出来上がった醤油は大阪などへ売りにいき、外貨を稼いでは醤油産業が発展していったわけなのです。

醤油づくりに使用される木桶ですが、小豆島には現存するものが1000以上あるといわれ、その数が日本にある木桶の半数以上ともいわれます。
しかしながら、木桶をつくる桶職人が年々減少し、
今現在は大阪にお住いの職人さん一人だけとなってしまい、
その方もご高齢のために今後数年で廃業になるそうです。
そこで、木桶を使用した醤油づくりの存続に危機感を感じた小豆島の醤油づくりの職人さんたちが中心となって「木桶職人 復活プロジェクト」が立ち上がったのです。
このプロジェクトでは、醤油づくりの職人さんたちが実際に木桶職人のもとへ訪ね、
木桶づくりを学ぶというもの。
また、その一連の流れで開催されたの木桶に使用されるタガを使った、
タガフープ選手権なのです。

タガフープ選手権は今回で3回目。
年々参加者は増えていき、日本各地、世界各地より多くの参加者が集います。
たかがタガフープ、されどタガフープ。

一見変わったイベントではありますが、
醤油づくりの職人らの熱い想いが秘められていたのでした。

つづく。

2017年05月16日

行商日記

行商日記 第31回

行列をさばききった後、ぼくは胡麻の袋を持った若い女性の方へ歩きはじめました。
女性はショートカットのあどけない笑顔で、片えくぼが印象的な20代の方でした。

「はじめまして。喜界島のNです。これ、おみやげです」とぼくに胡麻をくれました。

喜界島という島の名前を聞いて、ぼくはようやくピンときました。
まだ行商の構想時期に、雑誌のソトコトに取材をしていただいたことがあり、
その記事を見てメールをくれた方が、目の前のNさんでした。

Nさんは栄養士の仕事をしているらしく、2年前に喜界島に移住されたとのこと。
秋頃に東京出張があるので、販売場所に行きますね、と書いてくださっていました。

ぼくは目の前の素敵なNさんもさることながら、手渡された喜界島の胡麻に
心を奪われてしまい、何度も自分の手元にある胡麻をチラチラ見ていました。

挙動不審なぼくの態度に笑顔で「どうぞ、開けてみてください」とNさん。

頂いたおみやげをその場ですぐに開けるのは失礼かなと思いつつも
生まれてはじめて手にする喜界島の胡麻の魅力に負けてぼくは封を切りました。

「···ぅわ」

一瞬、賑やかな赤坂サカスのイベント会場の時間が止まったように感じました。
胡麻の香りが会場を包み込み、あらゆる人が幸福に包まれているように思えました。

ぼくはNさんのことを心の中で「胡麻の妖精」と名付け、
Nさんの片えくぼが胡麻の形に似ているなと意味不明な妄想をし始めます。

「いい香りでしょ?この胡麻と塩のおにぎりは最高なんです」
「いや、これは参りました。本当に素晴らしい胡麻ですね」

その後、Nさんは販売終了までキッチンカーの仕事を手伝ってくれました。
そして、頂いたばかりの胡麻を鶏飯にかけたおかげか、最後まで行列が続きました。

「佐藤さん、仕事終わりに行きますか?」とNさんがグラスを傾ける仕草をしました。
「もちろん」とぼくは大ジョッキを傾ける仕草をしました。
そんな折、一人のスーツ姿の女性がこちらに向かって歩いてきました。

その女性の姿を見た時、ぼくの頭の中でカチリと何かが動きだすような音がしました。

文 佐藤 喬

2017年05月16日

移住入門

移住入門 第6回

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この形、何かに似ていませんか。

そうです、牛の形に似ているのです。

私が小豆島へ移住してから、島の地理関係の説明を受ける際は、
何かと牛の形に例えられて説明を受けました。
お尻を突き上げ、左側(西側)へ勢いよく突き進む牛の形に見えてきませんか。

西側の頭に位置するのが前島と呼ばれるところです。
島の一番メインな港である土庄港や、引き潮の際に砂の道が現れ
恋人たちの人気スポットで有名なエンジェルロードがあるのがこの前島です。
牛のお乳が出る場所である前足と後ろ足の間(前足寄り)には、旅行パンフレットでは必ず見かけるギリシャ風車や昭和天皇がお手撒きされたオリーブがあります。
また、後ろ足の部分には、不朽の名作である「二十四の瞳」のロケ地を活用した施設である、二十四の瞳の映画村があります。
そして東側沿岸部であるお尻や尾が位置する場所には採石地が多くあります。
ここで採れる石は小豆島石と呼ばれるもので、江戸城修築や大阪城修築の際に
この小豆島石が多く使われました。
ざっとではありますが、主要なスポットを牛の形に例えて説明するとこんな感じでしょうか。

前回の記事で、小豆島は周囲100km以上あることに触れましたが、
この牛の形をした100km以上の道には主要なスポット以外にも見所があります。
小豆島へ移住して、車で何度か島一周のドライブをしたことがあるのですが、
何とも不思議なものでした。

ある地区を通り、そしてしばらくすると建物のない道を走る。
また別の地区が現れて、しばらくすると建物のない道を走る。
その連続ではありますが、地区ごとに見える景色が違ったもので、
一つの島ではあるのですが、まるで別の所にいるような感覚です。

日本どこかであるこの島には、
「どこか」にしかないたくさんのもの、ことがあります。
牛にはそれぞれの部位があって特徴があるように、
この島のそれぞれ場所にはそれぞれの特徴があります。
その一つ一つを今後詳しくご紹介出来たらいいですね。

つづく。

2017年05月10日

移住入門

移住入門 第5回

あなたが今見ている船はどこへ向かう船でしょうか。
これは高松から来た船で池田港(小豆島)へ向かっている様子を収めました。
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小豆島全体で発着する船の数は一日で100便以上あるそうです。
そのようなことを小豆島内にある企業の合同入社式の際に町長さんが仰っていました。
ここ1か月での生活で島に発着する便数なんて特別に意識したことはなく、あたかも当然の事として受け入れてきたのですが、改めて考えてみるとこの数字は結構すごい数字なのかなと思います。
雑な計算ではありますが仮に始発が6時で最終便が21時までの1日の船の運行時間が15時間として計算すると、平均で1時間に6本以上、10分に1本以上の船が小豆島に発着している状態になります。(正しい始発や最終便、一日の発着数に基づいたものではないので正確なことは分からないのですが、)
多くの船とそして人が行き交う、そんな小豆島です。

また、周囲100km以上ある小豆島には島一番の港である土庄港を皮切りに、
池田港、草壁港、坂手港、福田港、大部港の実に6つの港があります。
そしてこれら6つの港がそれぞれ向かう先は、神戸港や姫路港、日生港(岡山県備前市)、新岡山港、宇野港(岡山県玉野市)、高松港(高松東港も含んだ体)の四国、中国、近畿地方それぞれの港で6つに及びます。
この就航先にも驚くことがあり、日本の他の多くの島では船の就航先は1方向、2方向とそんな多くは無いのかなと思いますが、一方でそれ以上に小豆島が東西南北の様々な方向に6つ就航先があるのは多いことで、本州と四国に囲まれ内海に浮かぶ瀬戸内海の島ならではでないでしょうか。

これらのことは、船の時間に合わせて行動するのではなく、行き先の都合に合わせて行動することができて、私自身のここ1か月の実体験として感じた一番の良い所です。
山手線のように時刻表を確認せずに乗れる訳ではないのですが、
「まあ、港に行けばすぐには乗れずとも何かしらフェリーはあるでしょう。」
みたいな感覚で、一本乗り逃したから目的地に着かないなんてことは基本的には無いのかなと思います。

これからもお世話になる船の交通にはまだまだ奥深いものがありそうです。
もう少し詳しく調べて、またいつかの機会にご紹介したいと思います。

つづく。

2017年05月10日

離島入門

離島入門 第17回 食材探しの旅 利尻島9

最近、友人からプレゼントされたのが、阿川佐和子さんが描いていらっしゃる
「残るは食欲」というエッセイ本。阿川さんの食に関するエピソードを面白くライトなタッチで描いてらっしゃいます。お腹が空いた夜中に読んでいると
「ああ、お腹すいた。。」と胃袋が悲しんでいるのが分かります。

私にぴったりな本、とこれを贈ってくれた友人の意図はさておき。、、

目玉焼きはソース派?醤油派?それとも塩派?
ショートケーキの食べ始めはイチゴから?クリームと生地から?
人の食に関するこだわりや習慣は、「え、そうなの?」と違いに驚くことから、
「あーわかる!」と共感できるものまで実に様々だと感じる一冊です。

私は、旅に行ったら必ず食べると決めているものがあります。それが、ご当地アイス。正式に言えばソフトクリームが良いです。アイスクリームは家でも食べられますが、
ソフトクリームは溶けが早く、買ったその場でしか食べられません。
冷凍庫で保存できるソフトクリームもありますが、作りたての空気を含んだ柔らかさはやはり店頭で食べるからこそ。頼む時はコーンではなく、必ずカップ。
理由は二つで、ソフトクリームそのものに集中するためと、単に私の食べるスピードが異常に遅いためです。

そんな瞬間の芸術、ソフトクリームが旅の先々にあれば、わさび味でも、上にイナゴが載っていたとしても、必ず食べるというのが私の中の掟。いや、むしろ聞いたことのない食材の組み合わせの方が好奇心をそそります。
旅の同行者がいる場合は、かもしだされる「え、そうなの?」という怪訝顔も新たなアイスとの出会いを祝福してくれるようです。

 
前置きが長くなりましたが、

次は私が利尻島で出会ったソフトクリームのエピソードについてお話しします。

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写真 文
辻原 真由紀

2017年05月01日

お知らせ

【営業時間のお知らせ】

「神楽坂店」
5月1日(月)18:00〜22:00(L.O.21:00)
棚卸し作業のため、ディナータイムからの営業となります。

5月8日(月)休業

「福岡店」
5月1日(月)18:00〜22:00(L.O.21:00)
棚卸し作業のため、ディナータイムからの営業となります。

ご来店を予定されていた皆様には
ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願いいたします。