2017年04月27日
移住入門
移住入門 第3回
離島キッチンの運営母体がある海士町(島根県・隠岐諸島)では
「ないものはない」は下の二つの意味があります。
1 無くてもよい 2 大事なことはすべてここにある
そして小豆島でも「ないものはない」
島内でなんでも揃います。
小豆島へ移住して、早一か月が経ちました。
新しいこと尽くめのこの一か月は、あっという間に過ぎ去っていきました。
島生活は意外にも不便を全くって言っていいほど感じることはなく、
陸地部でのスーパーと同じような値段で買い物ができて、コンビニもあって、
ファミレスも、家電量販店も、病院も、
何から何まで揃います。
さて、皆さんがお住まいの所では桜は散ってしまいましたでしょうか。
東北、北海道などを残して多くの場所では散ってしまったのだと思います。
もちろん今は散ってしまいましたが、ここ小豆島でも4月の中頃に満開を迎えました。
桜といえば桜遍路。
ここ小豆島では四国にある八十八ヵ所霊場と同じように、
島四国や小豆島霊場と呼ばれている八十八ヵ所の霊場があります。
その八十八ヵ所の霊場では、八十八の桜を楽しむことができます。
それは、小豆島を桜遍路にしたいと小豆島の高校の先生が1993年から始めた取り組みです。
八十八ヵ所のそれぞれの境内に1種類ずつ種類の違う桜を植えていきました。
土壌条件やシカの被害などで現存する桜の数は半数ほどになってしまいましたが、
いずれかは全ての霊場で桜が見られるよう目指していくそうです。
小豆島霊場第85番 本地堂
イギリスの桜研究家であるイングラム(C.Ingram)が栽培していたものを、
1932年に逆輸入して「太白」と名付けられたそうです。
小豆島霊場第22番 峯山庵
私の出身地である神奈川県の真鶴半島で自生している桜。
つぼみの形が飴玉に見えることからこの名が付いたそうです。
桜と言えば、ソメイヨシノや枝垂れ桜くらいしか知らない私からしてみれば、
こんなにも桜の品種があることに驚きました。
(日本には600種類以上の桜があるそうです。)
ましてやこの小豆島で出会えるなんて思ってもみなかったことです。
樹形や花の色、花びらの着きかたなど一つ一つ違う形をもった桜の奥深さに少し触れることができたような気がします。
また来年の春のシーズン、桜遍路を楽しみに小豆島へ来てみてはいかがでしょうか。
つづく。