2018年03月11日
学生島物語
八丈島 長田商店
こんにちは。
慶應義塾大学1年水戸梨乃です。
お料理と旅が大好き、北海道出身の大学生です。
今回、まだ多くの方が知らない「ある食べ物」の魅力をお伝えしたく、筆を執らせていただきました。
「ある食べ物」とは、八丈島の特産品で、開いたり、液につけたり、干したりしてできる食べ物なのですが...
皆さま、推測できましたでしょうか。
それは、「くさや」※1です。
実は私自身、「くさや」を八丈島のこのプロジェクトがきっかけで知りました。
「くさや」とは、江戸時代以前から続くといわれる伝統的な食品で、トビウオやムロアジを究極に発酵させた干物のことです。
さっそく「くさや」についてもっと詳しく知るべく、八丈島の港のすぐそばに位置するくさやの加工場※2へお邪魔させていただきました。
中から出てこられたのは、素敵な笑顔をお持ちの店長、長田さん。
と、くさやの独特な香り。
そして長田さん、自作のくさやをオーブントースターで焼き、試食させてくださいました。(これがくさやの美味しい食べ方です)
お魚の凝縮された旨味が本当に美味しい!!
美味しすぎて図らずもどんどん手が伸びてしまいました。
訪問前に、自分で焼いて食べたくさやとは別格のお味でした。(汗)(笑)
長田さん曰く、焼き方にコツがいるようです。
弱火で、半生に。そして焼きたてを食べること。
(この焼きたてのくさやは離島キッチンにてご賞味できます。是非ご堪能ください。)
―でも、どうしてこんなに美味しいのでしょう?―
鮮度のおかげなのかしら...
長田さん、くさやの鮮度はどこで判断するのでしょう?
トビウオを例に挙げると、お腹の色で判断できます。
トビウオは鮮度が落ちると、勿論目や鱗も赤く染まってきますが、それ以上に早く赤くなってしまう部分がお腹なのです。
以上を踏まえて、ご覧ください。長田さんのトビウオくさや、
(左がムロアジ、右がトビウオ)
お腹が真っ白です。
これが鮮度の証。何しろ加工場が港から車で38秒という近距離に位置するので、獲れたてのお魚を加工できるわけです。
そしてもう一つ美味しさの秘密。
こちらは「くさや」にこれからなろうとするお魚さんたちがつけられる、くさや液※3です。
このようにぐるぐるかき混ぜると...
くさや液の発酵菌がぷくぷくしてきます。
なんと、この液に含まれる抗生物質は切り傷などの外傷に効果があるので、この液中に怪我をした手を入れると化膿せずに治ってしまうそう。
また、こちらのくさや液に含まれる細菌数は、ヨーグルトの細菌数に相当するそうです。(宮城学院女子大学大学院の研究より)
このような不思議な力をもつ発酵菌たちも、長田さんのくさやの美味しさを生み出す協力隊の一員だったのですね。
ぐぅ〜。。。(お腹の音)
ブログを綴りながら、私自身も長田さんのくさやをもう1度食べたくなってしまったところで、筆を置くことにいたします。
皆さま、八丈島に訪れた際には長田さんのくさや加工場へ是非お立ち寄り下さい。出来立てほやほやの、プロが焼いたくさやをいただくことができます。
加えて、離島キッチン日本橋店にて長田さんのくさやをご賞味くださいませ!
「くさや」についてもっと詳しく知りたい方は、下記のURLをご参照ください。
※1くさやの作り方 http://kusayaya.com/aaaaa/aaaaaoeasae/
※2長田さんのくさや加工場 http://kusayaya.com/aeaefa/
※3くさや液とは http://kusayaya.com/aaaaa/aaaaeaa/
長田さんについては、http://kusayaya.com/aaaaaaae/aoeacieaca/
文 水戸 梨乃